愛車、逝く その1 出会い~購入
あ、愛車といってもデリカじゃないですよ。
もう一方の愛車、ホンダのシャドウ400です。
当時の写真はアナログのもので実家にあると思われるため、文字ばかりとなります。
シャドウ400との出会い
熱病
シャドウとの出会いは16のころ。
それは突然熱病のようにやってきた「バイク乗りたい病」により16歳で乗れるバイクを探していた時のこと。
「スクーターはちょっと嫌だなぁ」
「カブに乗るってのも逆にいいなぁ」
なんて思っていたところに目に飛び込んできたのがマグナ50そしてジャズ。ともに50ccの原付。
そう、最初は原付に乗ろうとしていたんです。16歳は原付免許なら取れるって知ったので。そして間もなく普通自動二輪免許を取ることもできると知りました。
でもやはり免許取得費用も高いし、バイク本体の値段も跳ね上がる。それでもやっぱり気になる。
この時はマグナ50の兄貴分であるV-twinマグナに憧れてました。高速道路に乗れる上に車検が要らない250cc。中古の玉数も割と豊富。何よりも原付よりも目立つ分、安全。
バイクってある程度目立たないと轢かれます(´・ω・`)
いろんなバイクを見ている中で衝撃的なスタイリングを持つバイクが目に留まる。
「なんだこれ・・・で、、、デケェ!!」
それがシャドウ400との出会いでした。
オーナーのインプレを見ると
「クラシカルで迫力のあるスタイリング」
「極太のフォークカバーにディープフェンダーでボリューム感がいい」
「ハーレーと間違えられる。実際デカイ」
などの記述が。もう、これしかないって思った。
それからというもの毎日毎日頭の中はシャドウのことでいっぱい。
免許を取って走りに行く夢まで見ました。
これはもうアレだ、一度本物を見てみよう!
ちょうどそのころ第12回ナゴヤモーターショーが開かれるという時期でした。
4輪だけでなく、2輪の展示もあること、ホンダももちろん出展すること、現行車種の展示もされることを知って当時の友達を誘っていきました。
ちなみにモーターショーで今でも覚えてるのはマツダが生まれ変わっていった年だったこと。
この年初代アテンザが発表されたんです。それとRX-8。それまではマツダ?ん??ってイメージしかなかったのですが、めちゃめちゃかっこよかったことを覚えてます。
Zoom-Zoomのフレーズもこのアテンザから使われ出したんですよ。「こりゃマツダ来たな!!」と思ったら今すっごい売れまくってますねーw
さて、話を元に戻します。モーターショーで4輪の展示を楽しみ、いよいよ2輪へ。
現行車種の展示コーナーへ行くと・・・ありました。シャドウ400。しかも跨がれるようになっている!!!
初めて触れるアメリカンバイク。恐る恐るまたがる。この瞬間、私の中で完全無欠の決意をした。
俺はこのバイクを買う。
資金
買う!絶対買う!!誰が何といおうと
買う!!
もう、めちゃくちゃゴネました。親はやはり「バイクなんて危ない!!」と反対でしたが私の決意は固かったです。
もちろん、親に買ってもらうつもりはありません。ただ許可を得たかった。
モーターショーは2001年の11月の後半でしたが12月頭からは早速バイトを始めました。もちろん学校には内緒です。
それまでは小遣いを親にもらっていましたが働く以上はもらうわけにはいきません。
私に強烈な独立心が芽生え始めたようでした。
友達と遊ぶための交際費やジュースなどの雑費は最小限に切り詰め、バイトは週5、土日はフルで働いてバイト代はほとんど貯金しました。
その甲斐あって翌年の春休みには合宿で教習所に行けました。県内の教習所は申し込んだ時点で学校に通報されるという噂があったのと、最短で免許を取りたくて合宿にしたのです。
初めて新幹線のチケットを自分で買い、申し込みなどもすべて自分で。
バイクに乗れるんだ!!!
とにかくこれがすべての原動力でした。
教習
教習所は静岡の掛川自動車学校。
2週間鬼のような詰め込みカリキュラムで免許ゲットを目指します。
これがまた人数多くて練習内容が薄いのなんの。
だましだましやりましたが、本番の卒検で一本橋から脱落。あえなく教習が2日延長となり余計な出費をしてしまいました・・・。
だって、、、教習用のバイクと卒検用のバイクのアイドリング回転数が違いすぎんだもんよー・・・・
教習車はボロボロのためアイドリング高くて、一本橋はクラッチ操作だけでした。
大して卒検用の車両はきれいでアイドリングも低い。おかげでクラッチ操作だけでは安定して進まず・・・・コトンと落ちちゃいました。
悔しかったなぁーーーー
上手くいったやつらはそのまま卒業→帰宅→免許取得→掛川まで自慢しに来る
というコンボをやってました。悔しい!!w
結局2回目の卒検をクリアし、私も名古屋で学科試験を受けました。
んで、ここで2点足らず落ちるwwww
学科の講師の授業が眠すぎるのがイカンのだ!!ふんっ!!(はい、わかってます、私の詰めが甘かったのです・・・)
で、2度目の学科で98点で合格し、晴れて免許ゲット!!!
自宅につくまでテンションを抑えるのに苦労しました。
そして自宅についた瞬間、嬉しさ大爆発!!狭い家の中を走り回ってピョンピョン跳ねて、頭を思いっきり打ちました。バカだw
免許取得、たった一枚のカードですが実に、実に大きな前進でした。当時弱冠16歳。もう15年も前のことです。
でもまだバイクは買えません。合宿免許で一旦貯金が尽きたためまた貯めます。目標は夏休み突入とともに購入!
バイク選び、否バイク店選び
車を買うならディーラーというのが一番最初に思いつくところだと思いますが、バイクとなると・・・。はて?
よくわからないので友達にカブを借りたりしてバイク屋を巡ってみました。
そう、実は免許取得後に初めて乗ったバイクは友人のカブでした。今思えばあいつもよく貸してくれましたよ。
モトハウス21(愛知県化のバイク屋です)とか、個人でやっているようなバイク屋とか。でもイマイチ対応もよくないし高いし・・・・。
で、ネットでの評判はイマイチだったもののレッドバロンへ行ってみました。しかも親も同行。今思うとよくわかりませんが、これがいい結果に。
最初は中古で買おうと思っていたのですが、親が一言。
「ここまで来たら買うのは許そう。自分で頑張ってるのも知っている。ただし条件がある。新車に乗れ」
ま、マジっすか(´・ω・`;)
確かに初めて乗るなら新車のバイクが良いとはいろいろなところで聞いていました。素人だと中古のバイクの良し悪しはわかりませんからね。
仕方なくこの条件を飲みました。しかもレッドバロンで買う気満々。これも今思うと吉でした。
結局、予想よりは少々高くなったものの、親が保証人になってくれたおかげでバイク購入の契約ができました。
しかも新車!!思ってもみなかった。自分のバイクライフがまっさらなバイクとともに始まる!!
ここから納車まではまさに一日千秋。
ついに対面
そして7月の夏休みに入って間もなく。ついにその時が来ました。
レッドバロンからの納車準備完了との連絡。
親に送り届けてもらう。なんせ初めての公道で帰りの道が分からないので先導も頼んだ。
レッドバロンに到着すると、夢にまで見たピッカピカの漆黒のシャドウがあった。
こ、これが俺のか・・・??
嬉しさと興奮とで少し混乱気味。店内に入りいろいろな説明を受ける。
真新しい説明書や書類、そしてレッドバロン独自の会員証などなど。全てが初めての経験。
そして「じゃあ早速バイクのほうに行きましょう」と、スタッフに案内される。
やっぱりさっきのが自分のバイクだ。最高だ!
一通りバイクの説明を受けて、バイクにまたがりセルを回す。
キュキュキュキュッ ドルルルルルゥン
胸を打つVツインエンジンの鼓動。
バイク病にかかってからおよそ10か月。
ついにこの手にしたマイバイク。
心の奥底から喜びがこみあげてくると同時に、今から自ら運転して帰ることへの少しばかりの不安を感じる。
いろいろな感情が渦巻く中、スタッフの方々にお礼を述べ、クラッチを少しずつつなぐ。
17歳の夏。
バイクライフが幕を開けたのだ。
続きます。一度じゃ書ききれないんです。
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