愛車、逝く その3 廃車決意
気づけば一か月も間が開いてしまっていました。
実はのっぴきならない事情で更新が滞っております。次々回の更新でその辺にも触れようと思います。
ずっと乗ってきたShadow400とのお別れの話の続きを書きますね。
突然のエンスト
1月某日。
その日は良く晴れた日でした。冬真っただ中だったものの風もそれほど強くなくいい陽気。
今日もシャドウに乗って出勤だ。
ここんどころエンジンのかかりが怪しいシャドウ。この日も少し重そうではあったものの割と元気よくエンジンがかかる。
「いい加減、オイル交換しなきゃなぁ～」と、時折点灯するオイル警告灯を見ながら考えつついつもの道を進む。
住んでいる街を抜けて国道のバイパスへ。一気に職場のある街へ行くことができる。
片側三車線の道を快適にクルージングしているときにアクシデントが発生した。
それまで快調に走っていたシャドウのエンジンからいつもと違う音がする。
「あれ？ガス欠かな？ガソリンはまだ残ってい・・・」
その瞬間突然のストール。
ここは県内有数の高速バイパス。周りの車も飛ばしている中で突然のエンストにこっちの心臓まで止まりそうになる。
ひとまずクラッチを切って惰性で走りながらセルを回すも、「ウォンウォンウォン」とノッソリ回るだけでエンジンがかからない。
クラッチをつないで惰性での押しがけを試みるが失火してしまう。この一連の行動を2秒で済ませたがこのままじゃ危ない！
仕方がないので何とか路肩までバイクを寄せて停車した。なんせ周りは60~80km/hで流れている。本当に生きた心地がしなかった。
路肩でも何度かセルを回してみたもののエンジンは一向にかからない。こりゃ参った。
レッカー移動
このままでは仕事に行けない。幸いなことにこの日は午前中特に大事な予定もなかったので会社に電話して半日休みにしてもらう。
そして次にレッカーの手配。こんなこともあろうかと任意保険のレッカーサービス以外にもJAF会員にもなっていたのだ。
せっかくなので今回はJAFに頼むことにした。
ほどなくすると交通整備のための警備員とそのあとにレッカーがきた。
おっちゃんが慣れた手つきでシャドウを乗せ、固定した。トラックに載せてもらって、まだバイク屋が開店前だったのでひとまず自宅へ届けてもらった。
この時は「プラグでも焼けてしまったか？」ぐらいに思っていた。
でも頭の片隅では「もしかしたらこれでお別れか？」とも少しだけよぎったけど考えないことにした。
午前中はひとまずバイク屋に電話だけして、翌日に引き上げてもらうことにした。ちょうど翌日が休みだったのだ。
会社へは結局デリカで出勤した。
突きつけられた現実
翌日、午前中にはバイク屋に引き上げてもらい、点検してもらった。
そして数時間後、早くも結果が出た。
「ミノルさん、これもうダメですわ・・・」
へっ？(;’∀’)
「オイルが少ししか入っていなくて、、、、焼けちゃってます」
・・・・(´・ω・`)すぐ行きます。
オイルが滲んだりしていたのは知っていたけど、そんな急激なことが起きるなんて・・・・。
自分の目でも確かめ、念のためオイルを入れてもらってエンジンが始動するか試しましたがダメでした。
突然突きつけられた現実。もう焼きついて動かないエンジン。
金をかければまた動くかもしれない。けどそれやっちゃうと普通にバイク買えちゃう金額。
もう休ませてあげようと思った。
総走行距離134,000km超。大往生じゃありませんか。
最後のお願い
結局、文字通り廃車になるであろうシャドウ。
バイク屋に最後のお願いをした。一生懸命集めて装着したカスタムパーツを外してもらったのだ。
近いうちにヤフオクで流すつもり。小遣い稼ぎもあるけど、まだ使えるパーツを酔狂なシャドウ乗りに託したいという気持ちもあってのことです。
それと、134,000km余りを共に過ごしたスピードメーター。
これも外してもらった。時間があるときにピカピカにして、記念に部屋に飾りたい。マイコン組み込んでメーターの針を動かしたりできたらいいなぁ。
この写真は最後に見たシャドウの姿です。この写真を撮って数日後にはもういなくなっていた。
そして手元にはカスタムパーツとメーターだけが残された。
シャドウ、青春を冒険を本当にありがとう。
苦楽を共にした14年は絶対に忘れない。
次回、新バイク買っちゃうぞ！の巻
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