ファーストエイドキットを本気で考えて作ってみた
ファーストエイドキット。皆さんお持ちですか?
私は、恥ずかしいことに持っていませんでした。が、ふと思い立って作ってみることにしました。
市販のファーストエイドキットじゃいろいろと足りないですし、そもそもそのキットにさらに必要なものを追加して作り上げるもの。
だったら最初から自分でそろえてみよう!ということなのであります。
もくじ
ファーストエイドキットとは
概要
まず、念のため(?)ファーストエイドキットについて。
キャンプに限らず、アウトドア活動ではケガのリスクがついて回るものです。
ちょっと転んで擦りむいたぐらいであれば大したことはありませんが、足を挫いてしまっただとか、深く切ってしまった、骨折したかもしれないなどの場合にはその場で多少の処置をしないといけません。
まぁ、オートキャンプであれば適当に止血などをして病院にでも行けばいいのでしょうけど、登山だとか、狩猟で森に入る、もしくはサバイバルキャンプなどの場合はそうもいかないもんです。
そんなときのために応急処置ができるようなグッズを集めたものがファーストエイドキットです。まぁ、持ち運べる救急箱といったところでしょうか。
「もしも」の時のためのお守りのようなものです。
今回作るにあたってのコンセプト
「お前はどこへ行くんだ、何と戦ってるんだ」
などという声が聞こえてきてしまいそうですが、小さなケガから人体一部欠損(軽度なもの)まで対応できるぐらいのキットを作ろうと思います。
また、軽度な急病(風邪や発熱)などにも対応できるようにします。
キットを入れるもの
今回はたまたま使っていないサバゲーの装備にファーストエイドポーチがついていたのでそれを使用することにします。
万能迷彩・・・だったはずのACU UCPパターン。兵士から不評で冷遇されてるかわいそうなデジタル迷彩です。。。。
今でも使ってるのかな??
裏にはベルトループのようなものがあります。MOLLEという、米軍のポーチ類の規格で作られています。
MOLLEの規格同士であれば括り付けることができます。たとえば、MOLLEを採用したバックパックにつけたりとかです。
もちろん、ベルトループのようにして使うこともできます。
で、このポーチのいいところが、内部にゴムバンドが複数ついているところです。きちんと分けて固定することができます。
安物のレプリカとはいえ、さすが軍用ポーチですね。
難点は、ファーストエイドキットであるということが分からないというところ。
赤十字マークがないので、一目見てそうだとわからないのです。
これは赤十字パッチなんかを貼り付けて対処しようと思います。
ファーストエイドキットの構成
百均でそろえられるものは極力百均で揃えました。
テーピングテープや包帯など、小物がそろうのは助かりました。薬局だと地味にいい値段しますからね(´・ω・`)
薬局で購入した定番商品などは、薬局のプライベートブランドで安く購入しました。
百均商品
ダイソーで購入しました。
ダイソーであれば全国で同じようなものが買えると思いますので参考になれば幸いです。
三角巾
なんだか可愛らしいパッケージで、買おうか迷ったのですが、一応「救急の手当てにも」と書かれていたので購入しました。
2枚購入です。
伸縮包帯
伸びるし、包帯同士がくっついて巻きやすそうなので購入。
試しにMとSを買ってみました。入るようなら二つともキットに入れて、ダメそうならMだけ入れようという魂胆です。
ポアテープ
いわゆるサージカルテープのプラスチック版。手で切れやすく使い勝手がよさそうなのでこれに決定。
テーピングテープ
伸縮タイプ、非伸縮のタイプをそれぞれ買いました。
一応想定としては挫いてしまった足首の保護などです。使い勝手がよさそうな幅3.75cmのもの。
5cmのものもありましたが、大きすぎたのでパス。
このテーピングテープ、テーピングの基本的なやり方の紙も入っていました。
このファーストエイドキットを使う人だれもがテーピングの知識があるとは限らないのでこれは大いに助かりますね。
フィルム絆創膏
最近はこういうのばっか。普通の絆創膏はめったに使いません。理由は後述いたします。
防水フィルム
傷口を保護するため。こんなのまで百均でそろうなんて!
100mlボトル
中に精製水か生理食塩水を入れて傷口の洗浄に使います。パッケージの絵のように、ボトルの口が小さいものが良いかと。
これならボトルをスクイズすれば水圧を得られ、節約にもなります。
ただし、蓋が簡単に開きそうなので対策が必要かも。。。。
安全ピン
針は水ぶくれなどの水抜きなどに。まぁ、あれば何かに使うかな?という感じ。
綿棒
軟膏塗ったり、耳掃除したり、いろいろ。
断然便利で安心な個別包装タイプ。しかも紙軸で、しっかり使える。
I字カミソリ
怪我をした場所の剃毛や、必要に応じて切り開くなどの用途に。
キャップが外れやすく、とても危険なのでポアテープで固定してパッキングします。
爪切り、爪やすり、毛抜き
エチケットグッズ的なところですが、毛抜きは刺抜きとして使います。
トゲって甘く見ちゃダメですよ。刺さったままだとズキズキ傷みますし、放っておくと化膿します。
ちなみに、この毛抜き、「松毛抜き」という商品名でした。普通の毛抜きと違うのは・・・
先が細くなっていて、ピンポイントでつまむことができるようになっています。
小分けクリームケース
クリームなどをを小分けにするケースです。のちに出てくる正露丸もこれに入れています。
耐水メモ帳とボールペン
なかなか面白いものを見つけました。水にぬれても大丈夫なメモ帳です。
本当に緊急事態に遭遇した時に時間の経過とともに容体をメモしたり、遺書を残したり(笑)
薬局などで購入した商品
さすがに薬などは薬局で購入しました。
薬局で取り扱いがなくて一部ネットで購入したものもあります。
正露丸、下痢止め
腹痛などの症状に”とりあえず”正露丸。子供も飲みやすいように糖衣タイプ。
ただし飲めるのは5歳から。百均のクリームケースに入れてパッキングします。クリームケースの蓋に用量を書いておきます。
下痢止め錠はトイレがないところで急にピンチになったときなどに。
ドルマイシン軟膏
抗生物質入りの化膿止めです。傷の経過がよろしくないときなどに。
特に、擦り傷の治療に失敗したときに必要かとおもいます。
ムヒアルファEX
夏限定かもしれませんが、強力な痒み止めがあるといいかと思い、キットに入れました。
7月に行ったもりっこキャンプ場で、ブヨ(ブユ)に何か所も刺されてひどい目にあったのでw
ブヨ被害に合わないように虫よけ等をするのはもちろんですが、それでも刺されてしまったときにあると助かるだろうなぁと思ってのことです。
ソフトサンティア
余計なものが入っていない目薬です。涙に近い成分なんだそうです。
防腐剤すら入っていないので、一度開けたら短期で使い切らないといけません。
目の洗浄や、コンタクトレンズつけっぱなしでピンチになった時などに。
(家族のだれもコンタクトレンズつけてませんけどね)
ちなみに開けると中には4本入っています。防腐剤が入っていないので一度開けたら10日以内に使い切らないといけません。使い切らなければ廃棄です。
滅菌ガーゼ
安心の個別包装で滅菌済みのガーゼです。
個別包装がパッキングに便利なのでこれにしました。12枚入りのうち、6枚をパッキングしました。
体温計
一番安いのを買いました。なので1分で予測値を出すなどの機能がなく、実測値となるため測定に最長10分ほどかかります。
とりあえずちゃんと機能すればヨシ。スギ薬局のプライベートブランドですが、メーカーはオムロンなので安心。
ニトリル手袋
出血が酷い人を手当てするときに使用します。どのような感染症にかかっているのかわからない他人の血液は非常に危険だと聞きました。
動物の解体の時にも手袋使ってますし、やはりこれは入れておくべきかなぁと。
ジップロックに2枚ずつを2袋、計4枚入れています。
ポイズンリムーバー
毒虫、蛇などに刺された、噛まれたときなどに。
スズメバチや毒蛇などの一発は本当に怖いものです。刺されたり、噛まれたりしたら口で吸いだすのは危険なので、このポイズンリムーバーを使用します。
こちらのポイズンリムーバーはいろんな口径のアタッチメントがついているので、傷の状態によって使い分けることができます。
エクストラクター(ポイズンリムーバー)THE EXTRACTOR
現行商品は剃毛用の剃刀もセットになっているようです。
ハイドロコロイド包帯
ハイドロコロイド絆創膏を包帯上にしたものです。必要な分だけ切って使用できます。
ハイドロコロイドってなんぞや?って人はキズパワーパッドを思い出してください。あれです。
この商品のすごいとこは、面積当たりでは最安値というところ。
本来は別製品のハイドロコロイドパッドを固定するための包帯ということになっていますが、これ自体がハイドロコロイドなのでキズパワーパッドのように使うことができるようです。
これ、私が行った薬局には売っていませんでした。
瑞光メディカルというところが作っているらしいです。大小さまざまな傷パワーパッド入れるぐらいならこれのほうがいいかと思います。
ヘモスタパッド(止血パッド)
かなり優秀(らしい)止血用のパッドです。
貼り付けたらそのまま湿潤療法用のパッドとしてもしばらく活用できるようです。
本当は米軍払い下げの超強力な止血パウダーが欲しかったのですが、時点で優秀なのがこちらの商品のようです。
こちらも瑞光メディカルの商品。
一回使い切りで、しかも1枚で千円ほどしますが、1枚だけでも持っておくといいと思います。
ワセリン
日本薬局方の白色ワセリンです。百均で購入したクリームケースに少量入れて持っていきます。
ワセリンは万能です!ちょっとした切り傷や擦り傷なんかは水で洗ってワセリン塗って処置完了です。
ほかにも手荒れや日焼けした肌の保護、唇の感想などにも。
今回は5gのケースに入れましたが、はっきり言ってワセリンはもっと量を持っていきたいかも。
百均で買ったフィルム絆創膏はこのワセリンと組み合わせて使用します。
メディカルシザー
かっこよく書きましたが、いわゆる包帯はさみとか、医療はさみとか言われるものです。
ミリタリー好きな私は、少しでもミリっぽいロスコのものにしましたが、この形状で刃がノコギリ状なら何でもいいと思います。
用途は包帯やハイドロコロイド包帯のカットはもちろん、緊急事態に服を切り開くためにも使用します。
これらのハサミは肌を傷つけないように先端が特殊な形になっています。
普通のハサミを入れておくのもいいですが、余裕があればこういったハサミをれておくのが良いかと。
そのほか入れるもの
私は持病の腰痛のためにロキソニンとムコスタ錠(胃薬)等を飲んでいるのでそれらも一緒にパッキングします。
ほか、総合風邪薬も自宅にあるものを適当に入れます。
今回入れていないけど、近いうちに入れようと思っているもの
イソジン
消毒はもちろん、なんと、水の洗浄にも使うことができるそうです。
安全とわかる湧き水がない場合、水の洗浄ができることはかなり重要だと思います。
1Lに対して2~3滴入れて撹拌、20分おいてイソジンの香りが軽くすればOKなのだそう。
イソジンの香りがしなければ追加かな?
なんにせよもう少し情報収集してみます。
ナイフ
これを入れるとさらにあれもこれもとなりそうで・・・
ファーストエイドキットではなく、サバイバルキット化しそうw
サバイバルキットはサバイバルキットで別ポーチに作って、二つあれば無敵だぜぇぇぇぇ!な感じにしようかなw
いよいよパッキング
ソフトサンティアはそれぞれ付属していた袋に入れて4つのうち二つを持っていくことにしました。
三角巾は二枚とも一緒に圧縮。
左のフリーザーバッグにはフィルム絆創膏、綿棒、下痢止め、目薬、滅菌ガーゼ6枚、ポイズンリムーバーのアタッチメントを入れてあります。
綿棒は24本入れました。さすがに全部入れるわけにはいきませんからね。
あとはただひたすらポーチに詰めていきます。もちろん、袋や箱から中身を出して詰め込んでいきます。
そして出来上がったのがこんな感じです。
ひじょーにパンパンです(´・ω・`)
一応閉まります。この懐の深さがいいですね。これ以上はほとんど入りません。
でも、中には冗長しているグッズがあるので、それらを出してしまえばほかのものを入れることができそうです。
たとえば、伸縮包帯が2種類あるので、片方だけにするとか。痒み止めは夏専用のサブポーチを別に作ってそっちに出しちゃうとか。
なんにせよひとまず完成させることができて満足です。
これから先、これが大活躍することがないように祈りつつ、お守りとしていろんなところに携行していこうと思います。
ちなみに、自宅の救急ボックスより内容が充実している気がしますw
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