ABBM OUTDOOR

ファミリーキャンプ、ソロキャンプ、そして今度は狩猟!? いろんな野外活動やってみたい!キャンプ主体のそんなアウトドアブログです。

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[ハンターへの道?]鹿の解体をしてきました

   

唐突ですが、鹿の解体をしてきました。

事の発端はたまたま狩猟をやるという方と知り合った事。
有害鳥獣捕獲もやっているため、猟期ではないこの時期でも穫れるのだそうだ。
そしてある平日の夕方、連絡があった。「鹿を捕獲しました。土曜日にでもどう?」と。

今年の目標に掲げた、狩猟デビュー。
その前哨として鹿の解体をいつもの相棒と一緒に教えていただきながらやって来ました。

注意
今回の記事は動物の解体など、刺激の強い写真を含みます。
こういったことが苦手な方はお戻りください。
写真の載せ方などはただいま思案中です。近いうちに、写真は見たい人だけが見れる仕組みを作ろうと思います。

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猟期?駆除??

鹿や猪などの狩猟対象動物を獲って良い時期というのは決まっております。
概ね、11月15日〜2月15日の間、鹿や猪、鴨等を狩猟することが出来ます。

一方、田畑が荒らされる獣害を阻止すべく、猟期以外に特別な許可を得た猟師が猟をすることが出来ます。
これがいわゆる「駆除」などと呼ばれています。(師匠との話ではこれで通ってました)
ちなみに鹿の場合、しっぽを切り取って役所に持って行くと駆除料として幾らかのお金をもらえるそうです。

 

解体に必要な資格などは?

ありません。獲ることに関しては様々な決まり(法律)がありますが、獲物そのものを解体することに資格は必要ありません。

そんなわけで師匠に師事してきました。

 

いよいよ対面

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師匠のお宅の巨大な冷蔵庫でご対面です。

この日のためにあらかじめ放血および内蔵出しをしていてくれてました。
ざっと聞きかじった知識だと、〆たあとすぐに放血し内蔵を抜き取り、冷やすのが重要なようで、さすが師匠は全てやってくれていました。

巨大な冷蔵庫の設定は0度。しっかり冷やされて状態はいいようです。

 

鹿の目は開いていました。
生気のない目で、なかなかクるものがあります。
とくに、1ヶ月前に奈良公園で鹿と戯れていたので余計にキツイ(‘A`)

今回捕まったのは幼い鹿。まだバンビと言っていいほど。
練習用にはもってこい、下処理もよく肉質も良いという、願ってもいない状況でした。

しかし初めて見る、人間の手によって命を奪われこれから肉となり消費されんとする鹿を目の当たりにしてどこでどう自分の気持ちに折り合いをつければいいのかをぼーっと考えてしまいました。

やっぱりね、小さいし可愛いんですよ鹿ちゃん。

しかし冷蔵庫から出した以上、ぼーっとしていられません。
気温の下がっている冬場とは違って、暖かい時期の解体は時間との勝負です。
ぼやぼやしてると肉が傷みます。ハエも寄ってきます。

いよいよ解体

皮剥ぎ

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はじめは上の写真のように大きなコンテナボックスのような箱の中でやっていたのですが、師匠が後ろ足にロープをかけて吊るしてくれました。つるした状態で皮を剥いでいきます。

 

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スネよりやや下のあたりから始まり、モモ、腰のあたりまで来たら、人力で引っ張って肩のあたりまで一気に剥がします。

 

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そこからさらにカタやクビまで剥いだらクビを落とします。
今回はノコギリでクビを切ってしまいましたが、別日に2体目を解体した時はナイフだけでクビを落とすことが出来ました。(また別の日に記事にします)

大バラシ

師匠に部位と切り出し方を教えていただきながら解体していきます。

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まずは背中の肉、背ロース。
次に希少部位であるフィレ。
肩から先をバラして、次にアバラを外して、クビの残ってた部分を切って、モモから先を外して背骨と腰骨だけになりました。使わない部分は紙袋にまとめて入れておきます。
今回の大バラシはここまで。

正直、皮をなめしたりすることも考えたのですが、今回はそんな余裕はありませんでした。

骨抜き作業

スネやカタ、モモ等を骨から切り離し、さらに筋膜に沿って部位ごとに小分けにしてジップロックに入れてクーラーボックスに突っ込みます。

これがまた結構大変です。かなり腰が痛くなります。
また、手が汚れるので写真を撮ることもできません。

初めは難儀しましたがコツを掴むと多少スムーズに事が進みます。
ただひたすらせっせと分けていき、クーラーボックスへ入れていきます。

使用道具

今回は師匠に道具を全て借りました。
とは言っても使ったのは刃渡り14センチ程度の皮剥ぎ用のナイフと同じく刃渡り14センチ程度の骨スキナイフぐらいです。
この程度のナイフで最後まで解体できてしまいます。構造がわかってくると小さいナイフだけで面白いように解体できてしまいます。
ナイフで傷つけるだけでここまでなってしまうのを実践し、ちょっと怖くもあります。

 

解体終了

およそ2〜3時間かけて初めての解体が終わりました。

正直、かなり疲れました。腰も凄く痛かったです。子鹿でこれだから成体や猪だとゾッとします。
本当、食肉業者の方には頭が下がります。
機械化もされているんでしょうけど、それでも大変な作業だと思います。

量としては25Lのクーラーボックスがいっぱいになる程度になりました。
子鹿とはいえ、結構な量です。

結構な疲労感と鹿肉を携えて自宅に戻り、さらに少バラシをして、ラップに包んでジップロックに入れて冷凍にしました。

 

命を取ったからにはしっかり食べようと思います!

 

4つ足の動物を殺して食べることについて

見出し的に物騒な感じですが、これが事実。
様々な意見がありますが、愛知県では鹿や猪による獣害が増えてきているようです。
たぶん、これは愛知県だけではないと思います。

狩猟対象動物については数が減りやすい動物については厳密に獲っていい数が決められています。
また、人間が分け入ることの出来ない深い山では手付かずの自然の中を動物たちが謳歌しています。
我々人間は、我々のテリトリーの周辺だけで狩猟をし、獲ったものをありがたく食べていけばそれでいいんだと思います。

あんまり難しい事書くの得意ではないので、そのへんは有名な狩猟ブログさんなどにお任せして、私は私で狩猟を楽しんで、得た肉を美味しく調理して、新たなアウトドアのステージを目一杯楽しもうと思います。

順位としては
1.新たなアウトドア活動として楽しみたい。
2.むやみやたらに命を取らず、取ったからにはおいしく食べたい。
3.狩猟を通じて命のありがたみ、犠牲となる動物のことを考えてみたい。

という具合です。
語弊を恐れずいうなら、「釣りと同じ」感覚です。
ただ、対象が対象なだけに、真摯にこの趣味と向き合って行こうと思います。

 

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