私がガソリン火器を使っている3つの理由
ガス、ガソリン、灯油というふうに3大燃料があります。
この中で私がガソリンを使い続けている理由を記事にしてみました。
最初こそ、たまたま実家にノーススターがあったからという理由で使い始めたものの、その後もほかの燃料に移ることなく使い続けています。
私なりの各燃料、火器の評価をまとめてみます。
今回は写真ほとんどないです・・・。
各燃料、火器の自分なりの評価
評価マトリクス
いきなりですが各火器、燃料の評価を表にしてみました。
それぞれABC評価でAがもっとも良いということになります。
Aを3ポイント、Bを2ポイント、Cを1ポイントとして評価をします。
火器の扱いやすさ | 燃料の安全性 | 燃料価格 | |
ガス | A | A | C |
ガソリン | B | C | B |
灯油 | C | B | A |
採点
ガス・・・7点
ガソリン・・・5点
灯油・・・6点
おや、これだけ見るとガソリンは分が悪いようです。
そして点数だけで見ると液体燃料のライバルである灯油に負けています。
では、何故私はガソリンを使い続けているのでしょう?
惰性でしょうか?
マトリクス図だけじゃ表せない、それぞれの特徴
マトリクス図にしてしまうとあんな結果ですが、それぞれを良く見てみると一長一短、それぞれの魅力があって面白いものです。
ガス
機器の扱いやすさ
これは文句なしに最も扱いやすい火器でしょう。
多くはバルブを捻って点火装置で即使用可能です。点火装置がなくたってチャッカマンで点火できます。
これ以上の手軽さはありません。
燃料の安全性
カセットガス型(以下CB缶)、アウトドア用ガス缶型(以下OD缶)、どちらもカートリッジ方式でバーナーやランタンに装着するだけで安全に使うことができます。
ただし、夏の車内や直射日光など、高温には注意です。爆発します。
燃料価格
高いです。特にOD缶は470gで1000円ほどもします。
CB缶は割と安く使うことができます。
弱点・短所
ドロップダウンにより、寒いところにめっぽう弱いです。
気化温度の低いプロパンガスの割合を増やすことで低温下でも使用することは可能ですが、低温下では配合されているプロパンガスがなくなったら使えなくなります。
ガソリン
機器の扱いやすさ
基本的にはコールマンのガソリン火器であれば
- 給油
- ポンピング
- 点火
で使うことができます
後述する灯油火器のようにプレヒートは必要なく、割とすんなり使用できます。
ほかメーカーの場合はプレヒートが必要な場合もあるようです。
燃料の安全性
ガソリンは灯油に比べて気化しやすく、容器の内圧も上がりやすいため危険です。
引火点も低く、静電気などで発火することもあります。
ただし、正しく扱えば発火することはないでしょう。
また、この特性により寒いところでも安定した火力を発揮することができます。
燃料価格
先日の記事で書いたとおり、赤ガスを使えばかなり安く抑えることができます。
しかしそれでも1L100円を下回る灯油には勝てません。
短所
これはやはり安全性でしょうか。
とにかくガソリンの使用にはある程度気を張っていきたいですね。
灯油
機器の扱いやすさ
おおよそ以下の手順になるとおもいます。
- 給油
- ポンピング
- プレヒート
- 点火
機器によっては2と3が入れ替わることもあります。
ここでポイントなのはプレヒートでしょう。
あらかじめアルコールや機器についているバーナーで気化部を温めないといけません。
これには90秒ほどかかりますのですぐに使うことができません。
燃料の安全性
灯油は気化しずらく、引火点も高いため比較的扱いやすい燃料であるといえます。
たとえば、ガソリン火器の場合、使用中にフューエルキャップをあけるなんて、危険極まりない行為ですが、灯油火器の場合は圧の調整や消化の正当な手順として実行されます。
燃料価格
ぶっちぎりで安いですよね。
1L100円以下です。
短所
まず、揮発しないので手に付いたらしばらく臭いです・・・・。
灯油ストーブをお使いの方は経験あると思います。
また、プレヒート必須で、一度使用をやめて少しでも気化部が冷えたらまたプレヒートはやり直しとなります。
すぐに使うことができないのです。
また、灯油ランタンで有名なペトロマックスは明るさの調整ができないということになっています。
気化部や、ジェットが詰まるのだそうです。
灯油が気化しづらいという特性のため、常に全開にして気化部を高温に保たないとうまく燃焼しないのですね。
で、なんでガソリンなの
- ガスより安く、
- 灯油火器より扱いやすく、
- 寒くてもへっちゃら。
要はこういうことです。ガソリンって、燃料の扱い方さえ気をつければ優れたオールラウンダーなんじゃないかと思うのです。
燃料も灯油よりは高いものの、赤ガスを使えば比較的安く使うことができます。
また、ランタンは基本的に明るさの調節が効きます。
超高温にしなくてもガソリンが気化してくれるので問題ないんですね。
そしてコールマンにいたってはポンピングすればほぼすぐ使うことができます。
最初は少しの間赤い火柱が上がるものの、バルブを開けすぎなければ数十センチに抑えることができて、しかもすぐに青火で安定します。
こういったところがいいなぁとおもってガソリン機器を使っています。個人的にはとっても実用的だと思っています。
ガソリンの安全な扱い方
自分なりに気をつけていることを紹介します。
静電気に注意
まずはやはりこれです。静電気。
車に携行缶を積むと静電気を帯びやすくなります。そして人もまた同じです。
不用意に開けるとバチっと火花が飛んで発火します。
そこで、開ける時はボトルや携行缶を地面に接地させて開けると良いようです。
こうすることでアースをとることができ、火花が飛びません。
また、給油のときは必ずガソリンスタンドのスタッフにやってもらいましょう。
ただし、言っては悪いのですがスタンドのスタッフもピンキリです・・・・
まれに手に持ったまま開けようとするスタッフもいるので注意してあげてください(‘A`)
ちなみに車に乗せたままでの給油は自殺行為です。
絶対に車から降ろして接地させて給油してください。じゃないと新聞に載ることになるかもしれませんよ。
噴出しに注意
気化しやすいガソリン。勝手に気化して携行缶の内圧を高めてくれちゃうオプションが最初から付いています。
おかげで携行缶のフタを開けるときにブシュッと噴出すことがあります(‘A`)
絶対に火気のないところで開けるようにしましょう(‘A`)
ちなみに私は以前、スタンドのスタッフに渡したら目の前で地面に置かずにブシュッと開けられたことがありました。
二重の意味で危険でした。生きてて良かったよほんと(;´∀`)
知識のあるスタッフはちゃんと接地させてやってくれます。
ガスと灯油の弱点克服法
ここで終わると、ガスと灯油をディスって終わりかよって怒られそうなのでもう少し書きますw
それぞれ弱点として書いたこと、これを克服する方法はあるのでしょうか。
ガスの運用の工夫
ガスは寒さに弱い。
しかし逆にいえば寒くなければいいわけで、冬にほとんどキャンプ行かないならガスで全然OK!
誰にでも扱いやすいので小難しい液体燃料機器よりは奥様も喜ぶのではないでしょうか。
また、最近のガス機器はドロップダウンを防ぐための工夫が施されていることが多いです。
炎の熱をパイプでガス缶に伝わらせて気化を促進。ドロップダウンを防ぎます。
また、OD缶でもこういったものを使うことで同じ効果を得ることができます。
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燃料の価格については・・・・まったくの無保証ですが、CB缶の中身をOD缶に移し変える商品があるのでそれを使うと良いかもしれません・・・
灯油の運用の工夫
残念ながら灯油の場合は不便さとうまく付き合っていくぐらいの気概がないとダメかもしれません。。。。
ただ、灯油火器で得られる熱量にはすさまじいものもがあるので、やはりこういった特徴と扱いが面倒な分、道具を使っている感があるというところが人気なのでしょうね。
武井バーナーの熱量と燃費なんかはすごいものがあると思いますよ。
バーナーに関してはすぐに使うかもしれないのであれば消すのではなく逆にとろ火でつけっぱなしにするという手もあるようです。
ただ、冬キャンプにおいて灯油はメリットがあります。
灯油ストーブを暖房として使う場合は灯油火器で燃料の共用ができますので、燃料の統一化を図ることができるでしょう。
はい、長いことつらつらと書いてみました。
やはり私自身がガソリン機器を気に入っているため偏った記事となっています(´Д`)
結局はそれぞれがそれぞれ納得して使えばいいと思います。
燃料の安さ、安定性、ワクワク感で灯油を選ぶ人もいますし、手軽さや実用性でガスを選ぶ人もいるわけで、どれが間違っているって言うことではないのです。
私は私なりのメリットを感じてガソリンを使っているというただそれだけのことですね。
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